【開催報告】SFTレガシーアクションミートアップ ~愛知・名古屋2026大会を契機に描く、スポーツと地域の未来~
2025年12月3日
独立行政法人日本スポーツ振興センター(以下、JSC:JAPAN SPORT COUNCIL)は、令和7年度スポーツ庁委託事業「ポスト・スポーツ・フォー・トゥモロー推進事業」(以下、「SFT」)の一環として、2025年11月10日(月)、愛知県名古屋市の中日ホール&カンファレンスにおいて、「SFTレガシーアクションミートアップ~愛知・名古屋2026大会を契機に描く、スポーツと地域の未来~」を開催しました。
本イベントは、第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)および第5回アジアパラ競技大会を契機に、スポーツを通じた地域レガシー創出と社会的インパクトの向上を目指すものです。2025年7月に名古屋で開催された「東京2020大会レガシー継承セッション」や関係自治体・団体との対話を踏まえた“次のアクション”として位置づけられ、自治体・スポーツ団体・企業・大学・NPO/NGO・学生団体・個人など合計50名・30団体が参加し、世代や立場を超えた交流と対話が生まれました。
<当日の様子>
◆ 第1部『愛知・名古屋2026大会に関連する情報提供セッション』
第1部では、SFTC事務局より、SFTが目指すビジョンと本会の趣旨、愛知・名古屋2026大会に向けた取組の方向性について説明を行いました。続いて、愛知県アジア・アジアパラ競技大会推進局の髙橋直美氏から、大会招致の意義や背景、地域活性化ビジョン、市町村と連携した各種推進施策(既存施設の活用、フレンドシップ推進事業、パラアスリート学校訪問事業など)が紹介されました。大会の全体像とレガシーの方向性を共有することで、参加者が同じ認識のもとで後半の議論やワークショップに臨むための土台を整える時間となりました。
写真:登壇者の様子(左:阿部篤志(SFTC事務局)、右:髙橋直美氏(愛知県))
◆ 第2部(前半):『未来共創ワークショップ』
第2部前半では、「愛知・名古屋2026大会を契機に、どのような未来を描きたいか」をテーマに、参加者同士の対話と共創によるワークショップを実施しました。個人ワークでアイデアや関心テーマを整理したうえで、グループでの意見交換やアイデア共有を行い、スポーツを通じた国際交流や社会課題解決に向けた多様な構想が生まれました。ファシリテーターは、ワークショップ・デザイナー蛭田香名子氏・余吾由太氏が務め、自治体・大学・企業・NPO・学生・スポーツ団体など多様な参加者が8グループに分かれて議論を展開。会場は終始活発な雰囲気に包まれ、互いの経験や思いを共有しながら、協働の“芽”が見える時間となりました。
◆ 第2部(後半):協力団体による情報提供セッション
第2部後半では、愛知県・名古屋市・AINAGOCより、大会関連施策や地域で活用できる支援制度に関する実務的な情報提供が行われました。第1部のビジョン・方針に続き、「実際に地域で使える制度・仕組み」に焦点を当て、参加者が次のアクションを検討する際の具体的な手がかりを共有しました。
愛知県:「大会を契機としたアジア各国・地域との交流推進」を目的とする「アジア・フレンドシップ推進事業」(対象:市町村[名古屋市除く]・県内学校)や、「MOVE ON 2026」ロゴマークの活用方法について
名古屋市:市が大会の開催効果を地域に残すために設けている 「NAGOYAビジョン レガシー創出活動助成」 の概要と活用イメージを紹介
AINAGOC:地域の歴史・文化芸術・産業などの魅力発信を促進する「Aichi-Nagoya 2026 公認文化プログラム」の仕組みと、公認を通じた連携可能性について
続いて、すでに連携が進んでいる団体として、一般社団法人JUNTOS(豊田市)、音吉ブレイブ(南知多町・美浜町)の2団体が登壇し、現在の取組と今後の展望を紹介。現場の具体的な実践例として、参加者の関心を集めました。最後に、中京大学・來田享子教授より、今回のミートアップが多様な主体をつなぎ、地域に新しい動きを生み出す場として大きな意義を持つとの総括コメントが寄せられました。その後の名刺交換・自由対話の時間では、参加者同士が連携や協働の可能性について、さらに踏み込んだ意見交換を行いました。
写真:登壇者の様子(左:(音吉ブレイブ)、右:來田享子氏(中京大学))
<参加者の声>
〇スポーツを通じた事業についての想いや熱量が伝わってきた点、大変刺激をいただきました。
〇スポーツ大会などに関わる取り組みを行っている多方面の方とつながる機会になった。
〇今回の経験を通して、日常生活とアジア大会のつながりを意識しながら取り組むことの重要性や、東京大会から続くスポーツを通じた取り組みの流れの中に、いまの私たちがいることを改めて感じた。 今後は、こうした連続性を踏まえながら、地域に根付くレガシーをどのように育んでいくかを考え、日々の実践につなげていきたい。
◆ 今後に向けて
愛知・名古屋2026大会を契機にした国際交流やレガシー創出に向けて、各地域では新たな構想や関係性の“芽”が確かに生まれ始めています。SFTC事務局では、こうした芽を一過性の取り組みで終わらせることなく、地域で生まれつつあるアイデアや協働の可能性を実行フェーズへと着実につなげていくことを目指しています。また、自治体や関係団体と連携し、今回の場で生まれたつながりやアイデアを実際の取り組みへ発展させるとともに、学生の視点から地域や大会の取り組みを発信する「ユースメディアプログラム」も開始いたします。自治体・大学・民間団体などとの情報共有や意見交換の場を引き続き設け、愛知・名古屋2026大会を起点としたレガシー形成を、日本各地・世界各地とのネットワークの中で発展させてまいります。
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