【開催報告】SFTカンファレンス2024

2024年4月25日

実施報告

スポーツを通じた国際交流・協力に関わる関係者が一堂に会しSFTカンファレンス2024開催!

 

スポーツ・フォー・トゥモローでは、3月6日(水)に「SFTカンファレンス2024」を開催いたしました。
本カンファレンスには、スポーツ国際交流・協力に関心を持つスポーツ関連団体、地方公共団体、民間企業、教育・研究機関、NGO/NPO等から211名(会場参加:50名、オンライン参加:161名)が参加しました。
本年度は、「次世代のスポーツ×国際交流・協力。東京2020大会レガシーの先へ」をテーマに、SFTが継承する東京2020大会のスポーツ・レガシーをパリ2024大会の先へと繋げていくために、いま何が求められているのか。国際的な専門家や研究者、国内外での実践者による情報提供や事例発表、様々なフィールドで活躍する次世代リーダーによる未来討議を実施しました。登壇者と参加者の間では数多くの意見が交わされ、これからのスポーツ国際交流・協力の針路やアクションを考えるとともに、新しい連携が生まれる機会となりました。

 

▼SFTカンファレンス2024の様子はこちら(4分32秒)

▼ショートver(43秒)


■第1部:スポーツ国際交流・協力の国際動向セッション

 

第1部では、東京2020大会レガシーをパリ2024大会のレガシーへ継承・発展するために、パリ2024大会のレガシー戦略の責任者やロンドン2012大会のレガシー研究者、東京2020大会のレガシーを生かして活動に取り組む中央競技団体等によるプレゼンテーションを実施しました。

「パリ2024大会におけるレガシー戦略」

Marie Barsacq (パリ2024オリンピック・パラリンピック組織委員会 インパクト&レガシー エグゼクティブ・ディレクター)

 

 

 

「ロンドン2012大会のレガシーと英国内の動向」

Verity Postlethwaite (Loughborough大学スポーツ・運動・健康科学部研究員)

 

 

 

「東京2020大会レガシーとしての国際情勢に応じた海外アスリート支援事例」
児玉健太 (公益社団法人日本トライアスロン連合 事務局次長(アジアトライアスロン 監査委員)

 

 

 

「スポーツにおける社会的インパクト評価の枠組み」

井上雄平 (英国マンチェスターメトロポリタン大学 経営学部 スポーツマネジメント領域 教授)

 

 

 

 


■第2部:スポーツ庁長官表彰式及び事例発表

 

第2部では、スポーツ庁長官表彰式及び各受賞団体による事例発表を実施しました。SFT カンファレンスでは毎年、国内外におけるスポーツ国際交流・協力事業や東京2020大会のレガシーを継承・活用した国際的な取組を実施し、他団体に参考となる事業を行ったSFTC正会員を対象にスポーツ庁長官感謝状を授与しており、今回はバラエティに富んだ4団体が受賞されました。

 

「外国人留学生等を対象にした“国際武道文化セミナー”」

〇〇公益財団法人日本武道館             (写真:左上)

「すべての義足ユーザが日常的に楽しく走れる社会を目指す“Blade for All”」

〇〇株式会社Xiborg                 (写真:右上)

「サッカーを通じて、世界の「つながりの総量」を増やしていく。“Beyond borders CAMP in Nepal”」

〇〇一般社団法人Seeds                 (写真:左下)

「日本・ベトナム間、大学生・特別支援学校生によるインクルーシブ遠隔スポーツ部活動の実践!」

〇〇東京家政学院大学 松山研究室 (写真:右下)

 


■第3部:スポーツ国際交流・協力未来討議(ユースセッション)

 

第3部では、昨今の国際情勢や国内状況のなかで、私たちがスポーツを通じて世界や社会とどのように向き合うのか。アフリカやアジアで活躍する次世代リーダーやフェンシングを通じて世界と向き合ってきたトップアスリートに登壇いただき、スポーツ国際交流・協力の未来を考えるセッションを実施しました。

[モデレーター]

〇篠原果歩  (ローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団 Programmes and Grants Manager)

[パネリスト]

〇中村悠人  (筑波大学 人間総合科学学術院 人間総合科学研究群 スポーツ・オリンピック学位プログラム)

〇渡邉ありさ (一般財団法人アフリカ野球・ソフト振興機構海外事業担当)

〇土井智弘  (元SOLTILO Cambodia)

〇平塚里奈  (一般社団法人 A-GOALケニア支部リーダー)

〇久良知美帆 (城北信用金庫 フェンシング/フルーレ選手)

 


■参加者・登壇者の声

 

[参加者]

・国内外の最新の知見を学べたことは意義深かった。過去にはインターンとしてSFTの活動に携わり、そこで得たネットワークを活用しながら海外での調査研究を進めることもでき、大学院生として魅力的な取組みだと感じている。(大学院生)

・SFTは日本のスポーツ国際交流・協力の中心性をもっており以前より関心を持っていた。今回のカンファレンスでは参加者間のネットワークも深めることができ、今後の取組みへの励みとなった。(スポーツ関連団体)

[登壇者]

・私たちは東京2020大会での取組にインスピレーションを受け、障害に対する認識の変化やアクセシビリティに力をいれています。フランスで初めてのパラリンピック開催であるため、私たちはこのトピックにエネルギーやプログラムを集中させています。次世代の障害に対する認識を変えていくための専用プログラムを開発し、インクルーシブな社会の実現に向けて、パラリンピアンが学校を訪問し、子どもたちに経験を伝えています。(マリエ・バルサック(Marie Barsacq)氏/パリ2024大会組織委員会 インパクト&レガシー部門長)

・今回、実施されたユースセッションを通して、次世代のリーダーとなる若者と対話の機会を設けられたことは国際的な文脈でも大きな成果だと感じている。今後もSFTを活用しながら、スポーツ国際交流・協力を推進していきたい。(篠原果歩氏/ローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団 マネジャー)

 


■最後に

 

2021年に開催された東京2020大会終了後に、新たなフェーズとしてスタートを切ったスポーツ・フォー・トゥモロー(SFT)も今年で3年目を迎えます。国際的には、UNESCOのカザン行動計画(2017)や持続可能な開発目標(SDGs)への貢献など、スポーツの力を活用して、持続可能な社会や共生社会の実現に向けた国際的な取組が進められるなか、日本としても様々なスポーツを通じた国際交流・協力に一層取り組むことが期待されています。

そのような動きの中で、これまで取組をリードしてこられたアクターの方々はもとより、今回のカンファレンスで新たに繋がった団体や若い世代の方々に参画いただき、また多様な専門分野の方々とも協働しながら、SFTをさらに推進していきたいと考えています。

本カンファレンスは、14名の登壇者や運営にご協力いただきました皆さまの下開催する事ができました。本カンファレンスの実施にあたり、登壇者の皆様、参加者の皆様、運営・関係者の皆様に改めてお礼申し上げます。

 

 

 

尚、サイドストーリーとして以下記事も掲載しておりますので、よろしければご参考ください。

「次世代リーダーによる「未来討議」(ユースセッション)のインパクト ―「SFTカンファレンス2024」が目指したものとは」(2024年3月29日/PRTIMES STORY)

 

(*本報告では登壇者名等敬称略とさせていただきました)

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