【開催報告】SFTユースメディアプログラム レガシーツアー
2026年8月7日
愛知県内で学ぶ学生が東京2020大会のレガシーを体験し、スポーツ国際交流・協力の価値を取材・発信へ

スポーツ・フォー・トゥモロー・コンソーシアム(SFTC)事務局では、令和8年度スポーツ庁委託事業「ポスト・スポーツ・フォー・トゥモロー推進事業」の一環として、2026年6月27日(土)・28日(日)、「SFTユースメディアプログラム レガシーツアー」を東京都内で実施しました。
本ツアーは、東京2020大会のレガシーを現場で体感し、その価値や背景への理解を深めるとともに、愛知・名古屋2026大会を契機とした今後の取材・情報発信につながる視点を養い、参加者一人ひとりが発信したいテーマを見つけることを目的として実施したものです。
参加した5名のSFTユースレポーターは、2日間にわたり、東京2020大会のレガシーが継承されている現場を訪問し、関係者との対話やグループワークを通じて学びを深めました。
〇Day1 「レガシーの社会・地域実装の現場を知る」
Day1では、「レガシーの社会・地域実装の現場を知る」をテーマに、東京2020大会を契機に生まれたさまざまな取組や施設を訪問しました。
冒頭では、東京2020大会組織委員会で国際広報を担当された小倉大地雄氏より、「スポーツコミュニケーションデザイン」をテーマとした講義を実施しました。
講義では、東京2020大会をはじめとする国際大会を例に、スポーツには競技力向上だけでなく、共生社会の実現や地域づくり、国際交流、社会課題の解決など、多様な社会的価値を生み出す力があることについて紹介いただきました。また、その価値を社会へ分かりやすく伝え、多くの人々と共有していくことの重要性についてもお話しいただきました。
講義後は、東京2020大会のレガシーが現在も受け継がれている現場として、味の素ナショナルトレーニングセンター EAST(NTC EAST)を訪問しました。はじめに、日本のトップアスリートを支えるナショナルトレーニングセンターの役割や、競技団体と連携したハイパフォーマンススポーツ支援について説明を受けました。続いて、NTC EAST内でボッチャ日本代表チームの練習を見学し、パラスポーツを通じた共生社会の実現や競技力向上に向けた取組への理解を深めました。その後、日本フェンシング協会および日本パラフェンシング協会の関係者との意見交換を行い、東京2020大会を契機とした競技力向上や共生社会の推進に向けた取組について現場の声を伺いました。当日は、東京2020大会、パリ2024大会に出場したパラフェンシングの加納慎太郎選手にもご参加いただき、パラフェンシングとの出会いや、オリンピック・パラリンピックの価値、そして愛知・名古屋2026大会への期待についてお話しいただきました。
その後訪問した足立区スペシャルクライフコートでは、東京2020大会を契機にオランダとの連携により展開された「Game Changerプロジェクト」に携わる関係者との対話を通じて、インクルーシブなスポーツ環境づくりやスポーツを通じた国際交流、地域づくりに関する考え方や取組に触れました。
最後に訪れたlivedoor URBAN SPORTS PARKでは、大会跡地を活用したアーバンスポーツ拠点としての取組や、SFTコンソーシアム会員である株式会社Xiborgによるテクノロジーを活用したパラスポーツ支援など、東京2020大会のレガシーが新たな価値創出へと発展している事例に触れました。また、大会終了後もレガシーがまちづくりや地域活性化へと受け継がれている様子を見学し、大会が地域や社会に残した価値を実感しました。
一日を通して、ユースレポーターたちは現場でしか得ることのできない学びや、多様な関係者との対話を通じて、「レガシーとは何か」をそれぞれの視点で捉え直しました。また、今後の取材・情報発信活動につながる多くの気づきを得ることができました。
![]() | ![]() |
小倉大地雄氏による講義 | ボッチャ日本代表チーム練習見学 |
![]() | ![]() |
日本フェンシング協会・ | 足立区スペシャルクライフコート 視察 |
![]() | ![]() |
足立区スポーツ振興課との意見交換 | livedoor URBAN SPORTS PARK 視察 |
〇Day2 学びを「発信」へ
Day2は、「大会レガシーを踏まえ、今後の具体的な取材・発信活動へつなげる」をテーマに実施しました。
冒頭では、フリーアナウンサーであり、SFTC正会員「パラフォト」のメンバーでもある丸山裕理氏による講義を行いました。
講義では、これまで数多くのスポーツ現場を取材されてきた経験をもとに、「何を伝えるか」だけではなく、「誰に、どのように伝えるか」という視点や、相手の想いを丁寧に引き出す取材姿勢、情報発信におけるストーリーの重要性についてお話しいただきました。参加した学生たちは、情報を正確に伝えるだけでなく、人や地域に寄り添いながら、その背景や想いを伝えることの大切さを学びました。
続いて、日本オリンピックミュージアムを見学し、東京1964大会から東京2020大会へと受け継がれてきたオリンピック・パラリンピックムーブメントの歴史や理念、大会が社会に残してきたレガシーについて理解を深めるとともに、スポーツが社会に果たす役割について改めて考える機会となりました。その後のグループワークでは、2日間の学びを振り返りながら、それぞれが今後取り組む取材テーマや発信方法について議論を行いました。
東京2020大会のレガシーや現場での対話を通じて得た学びを整理し、「自分たちは何を伝えたいのか」「学生だからこそ発信できる価値とは何か」を話し合い、今後の活動の方向性について意見を交わしました。その結果、ユースレポーターたちは今後の取材・発信活動のコンセプトとして、「Entourage(アントラージュ)」を設定しました。
「Entourage」とは、フランス語で「取り巻くもの」「周囲の人々」を意味します。
競技や大会そのものだけではなく、大会を支える人々や地域、スポーツを通じた国際交流・協力、多文化共生、共生社会、まちづくり、大会運営、テクノロジー、アップサイクルなど、スポーツを取り巻くさまざまな人や活動に焦点を当て、その価値やストーリーを学生ならではの視点で発信していきたいという思いが込められています。
今回のグループワークを通じて、SFTユースレポーターたちは今後の取材・発信活動の方向性を共有するとともに、愛知・名古屋2026大会を契機としたスポーツを通じた国際交流・協力の魅力を、自らの言葉で発信していく決意を新たにしました。
![]() | ![]() |
丸山裕理氏による講義 | 日本オリンピックミュージアム見学 |
![]() | ![]() |
グループワークの様子 | グループワークの様子(検討内容) |
〇参加した学生の声
・今回のレガシーツアーで特に印象に残っているのはlivedoor URBAN SPORTS PARKへの視察です。東京2020大会のレガシーが実際に残り、新たなまちづくりとして活用されていることに、とても感銘を受けました。
・足立区総合スポーツセンターに伺った際に、日本とオランダのスポーツのとらえ方の違いを学びました。今後私たちSFTユースレポーターは愛知・名古屋2026大会に関わるアントラージュの皆さんに取材し、noteで発信していきます。ぜひご覧ください。
〇関係者の声
・「学生の皆さんが東京2020大会のレガシーに関心を持ったことを嬉しく感じました。オランダ王国と取り組んだGame Changerプロジェクトやスペシャルクライフコートの設置は、障がいの有無にかかわらず、誰もが一緒に楽しみ、交流できる共生社会の実現に向けた一歩となる取組です。今回の学びや気づきを、未来につなげていただくことを期待しています。」(足立区 スポーツ振興課)
・「学生の皆さん一人ひとりが、パラスポーツや地域振興、そして大会レガシーについて高い問題意識を持って参加されていたことがとても印象的でした。私自身も、皆さんの着眼点や発想から多くの刺激をいただきました。東京2020大会に続き、愛知・名古屋2026大会という新たな国際大会を迎えることを大変楽しみにしています。これから皆さんがどのような視点で取材し、発信していくのか、とても期待しています。」(フリーアナウンサー・パラフォト 丸山裕理氏)
今後、SFTユースレポーターは、愛知・名古屋2026大会を契機としたスポーツを通じた国際交流・協力の取組について、SFTコンソーシアム会員等への取材を進め、それぞれが設定したテーマに沿った記事を制作・公開する予定です。
取材成果は、SFT公式noteをはじめ、SFT公式ホームページやSNS(X、Facebook)等を通じて順次発信します。学生ならではの視点から、東京2020大会から受け継がれるレガシーや、愛知・名古屋2026大会を契機に生まれるスポーツの社会的価値、その魅力やストーリーを広く発信してまいります。
SFTユースメディアプログラムについて
SFTユースメディアプログラムは、愛知・名古屋2026大会を契機として、学生がスポーツを通じた国際交流・協力や社会課題解決に向けた取組を自ら取材・発信することで、スポーツの社会的価値への理解を深めるとともに、次世代のスポーツ国際人材を育成することを目的としたプログラムです。
単なる広報活動ではなく、学生自身が現場に足を運び、多様な関係者への取材や対話を通じて学び、その成果を記事やSNS等で発信することにより、スポーツが社会にもたらす価値を自らの言葉で伝えていくことを目指しています。
これまで実施した取組については、以下よりご覧いただけます。
〇SFTユースメディアプログラム/オリエンテーション
🔗https://www.sport4tomorrow.jpnsport.go.jp/jp/news/invited/sftyouthmedia/
月別アーカイブ
- 2026年8月 (1)
- 2026年6月 (1)
- 2026年3月 (2)
- 2026年2月 (2)
- 2026年1月 (2)
- 2025年12月 (2)
- 2025年10月 (4)
- 2025年9月 (3)
- 2025年8月 (2)
- 2025年7月 (3)
- 2025年5月 (1)
- 2025年2月 (1)
- 2025年1月 (1)
- 2024年12月 (3)
- 2024年11月 (1)
- 2024年10月 (4)
- 2024年9月 (4)
- 2024年4月 (1)
- 2024年2月 (3)
- 2024年1月 (1)
- 2023年12月 (1)
- 2023年11月 (3)
- 2023年10月 (2)
- 2023年9月 (2)
- 2023年5月 (1)
- 2023年4月 (1)
- 2023年3月 (1)
- 2023年2月 (1)
- 2022年12月 (1)
- 2022年11月 (5)
- 2022年8月 (1)
- 2022年4月 (1)
- 2022年2月 (2)
- 2022年1月 (2)
- 2021年9月 (2)
- 2021年8月 (9)
- 2021年7月 (5)
- 2021年6月 (2)
- 2021年4月 (1)
- 2021年3月 (4)
- 2021年2月 (1)
- 2021年1月 (1)
- 2020年12月 (3)
- 2020年11月 (2)
- 2020年10月 (3)
- 2020年8月 (2)
- 2020年7月 (2)
- 2020年6月 (2)
- 2020年5月 (1)
- 2020年4月 (3)
- 2020年2月 (1)
- 2020年1月 (2)
- 2019年12月 (4)
- 2019年9月 (1)
- 2019年8月 (1)
- 2019年7月 (2)
- 2019年6月 (1)
- 2019年5月 (1)
- 2019年4月 (3)
- 2019年3月 (1)
- 2019年2月 (2)
- 2019年1月 (2)
- 2018年12月 (4)
- 2018年11月 (3)
- 2018年10月 (2)
- 2018年9月 (4)
- 2018年8月 (2)
- 2018年7月 (5)
- 2018年6月 (2)
- 2018年5月 (2)
- 2018年4月 (1)
- 2018年3月 (4)
- 2018年2月 (1)
- 2018年1月 (1)
- 2017年12月 (5)
- 2017年11月 (3)
- 2017年10月 (2)
- 2017年9月 (5)
- 2017年8月 (1)
- 2017年7月 (2)
- 2017年6月 (1)
- 2017年5月 (3)
- 2017年3月 (1)
- 2017年2月 (2)
- 2017年1月 (3)
- 2016年12月 (3)
- 2016年10月 (2)
- 2016年9月 (5)
- 2016年8月 (3)
- 2016年7月 (3)
- 2016年6月 (1)
- 2016年5月 (2)
- 2016年4月 (2)
- 2016年3月 (2)
- 2016年2月 (2)
- 2016年1月 (7)
- 2015年12月 (5)
- 2015年11月 (2)
- 2015年10月 (2)
- 2015年9月 (5)
- 2015年8月 (2)











