【開催報告】スポーツ・フォー・トゥモロー カンファレンス2026
2026年3月27日
スポーツを通じた国際交流・協力に関わる関係者が一堂に会すスポーツ・フォー・トゥモロー カンファレンス2026開催!
~スポーツ国際交流・協力の変化と挑戦~10年の歩みを未来へつなぐ~

スポーツ・フォー・トゥモロー・コンソーシアム(SFTC)事務局では、2月24日(火)に「スポーツ・フォー・トゥモロー カンファレンス2026」を開催いたしました。本カンファレンスには、スポーツ関連団体、地方公共団体、民間企業、教育・研究機関、NGO/NPO等からスポーツ国際交流・協力に関心を持つ多様な関係者が参加し、会場には合計128名、84団体が集いました。
本年度のテーマは『スポーツ国際交流・協力の変化と挑戦~10年の歩みを未来へつなぐ~』。これまで「SFTアクション」としてスポーツ国際交流・協力の現場で実践を積み重ねてきた担い手が登壇し、それぞれの取組の背景やビジョン、アプローチ、そこから生まれた変化について共有しました。登壇者と参加者の間では、SFTアクションの取組を通じて多様な視点から活発な意見交換が行われ、スポーツを通じた国際交流・協力が生み出す可能性と、その先にある具体的なアクションについて考える機会となりました。
<当日の様子>
◆ 開会挨拶

小川哲史・スポーツ庁参事官(国際担当)による開会挨拶
◆ 第1部:令和7(2025)年度SFTC活動報告
第1部では、SFTC事務局より令和7(2025)年度の活動報告を行いました。年度を通じて進めてきた主な取組や成果、今後の方向性を共有するとともに、会員・関係者とのつながりの広がり、国内外への発信、地域や現場で積み重ねられてきた実践を振り返りました。参加者とともに、SFTCの歩みと今後の展開について共有する時間となりました。

阿部 篤志・日本スポーツ振興センター 総合企画部 連携企画課 課長 /SFTC事務局
◆ 第2部:スポーツ庁長官感謝状授与式及び団体事例発表
第2部では、国内外におけるスポーツ国際交流・協力事業や、東京2020大会のレガシーを継承・活用した国際的な取組を実施し、他団体にとって参考となる事業を行ったSFTC正会員を対象に、スポーツ庁長官感謝状が授与されました。また、各団体より、それぞれの活動の背景や現場で直面した課題、工夫の積み重ねによって生まれた変化について発表が行われました。個別の事例を通して、スポーツが人と人、地域と地域を結び、未来への希望を育む力を持つことが具体的に共有される時間となりました。
〇感謝状授与団体と集合写真

〇感謝状授与団体の取組と授与コメント

○ 一般社団法人A-GOAL
「ケニア・キベラスラムで続く挑戦 ― サッカーが変える子どもたちの未来 ―」
『この度はスポーツ庁長官感謝状を賜り、大変光栄に存じますとともに、心より御礼申し上げます。A-GOALは、日本がアフリカを支援するという形ではなく、日本とケニアの仲間がワンチームとなり、キベラスラムの子どもたちのサッカーリーグを育ててきました。このリーグは、子どもたちが夢を追いかける場であると同時に、災害時には緊急支援を行うなどコミュニティを支えるプラットフォームにもなっています。今回のカンファレンスでは、現地でリーグを支えるケニアのメンバーも登壇し、これまで活動を支えてくださった多くの皆様にも会場にお越しいただきました。スポーツの力で人と人がつながり、未来の可能性が広がることを改めて実感しました。この感謝状を励みに、日本とアフリカが共に未来を創る挑戦を続けてまいります。』

○ 一般社団法人S.C.P. Japan
「共生社会はスポーツから始まる ― 日本におけるインクルーシブ国際交流の可能性 ―」
『このたび、スポーツ庁長官感謝状を賜り、大変光栄に存じます。本プログラムは、企業や大学と連携し、障がいのある子どもたちと海外からの留学生がスポーツや遊びを通じて交流する機会を創出する取組です。共に体を動かし、笑い、挑戦する経験を通じて、言葉や文化の違いを越えたつながりが生まれました。今回の感謝状授与は、共に取り組んでくださったパートナーや参加者の皆様のご協力あってのものです。S.C.P. Japanは「共生社会はスポーツから」という想いのもと、今後も様々な団体と連携しながら、スポーツを通じて人と人とのつながりを感じ、自分らしく生きられる共生社会の実現に努めてまいります。』

○ 立命館大学スポーツ健康科学部
「カンボジアの学校で創造する笑顔 ― 運動会を通じた体育科教育と教員養成 ―」
『このたびはスポーツ庁長官感謝状を賜り、心より感謝を申しあげます。立命館大学スポーツ健康科学部における「スポーツと開発」の実践が評価され、この感謝状授与の喜びを、学部のみならず活動に参加した学生、そしてカンボジアの関係者とも分かち合っております。これもひとえに、関係者の皆さまのご支援・ご協力の賜物であり、心より御礼を申しあげます。立命館大学スポーツ健康科学部では、今後も引き続き「スポーツと開発」に関する教育・研究を通じて、人々の健康、幸福な社会、平和な世界の創造を目指してまいります。』

○ 一般社団法人NB.ACADEMY
「甲子園がつなぐアジアの未来 ― インドネシアから始まる挑戦 ―」
『“甲子園”という日本が誇る伝統的な野球文化は、日本が世界に誇るコンテンツの一つであり、それをアジアへ届けることで、野球の普及だけでなく、日本の文化や礼儀、仲間を思う精神性を次世代に伝えることにもつながると信じています。昨今課題として語られることの多い移民問題においても、将来日本を支えてくれる可能性のある若い世代に対し、野球を通じて日本のマナーや価値観を伝えていくことは、日本社会や雇用にもつながる意義ある取組だと考えております。また本プロジェクトは、本場の甲子園を運営する阪神電気鉄道様、高野連様、朝日新聞社様をはじめ、プロ・アマ問わず野球界の皆様、そして理念に共感し支えてくださるスポンサーの皆様のご理解とご支援によって進められています。団体を代表し、心より感謝申し上げます。今後も野球を通じた国際交流と次世代育成に取り組んでまいります。』
◆ 第3部:SFT Change Maker Talks
第3部では、日本発のスポーツを通じた国際交流・協力の現場で、社会課題に向き合いながら変化を生み出してきた専門家や次世代を担う実践者が登壇しました。ピッチ形式による発表を通じて、それぞれが歩んできた道のりや原点、取組を支える想い、そして未来へのまなざしが共有されました。
〇登壇者及び発表テーマ

○ 伊藤 雅充 氏(日本体育大学 コーチングエクセレンスセンター長/教授)
「人材育成から始まる変化の連鎖 ― コーチデベロッパー育成(NCDA)が広げる国際協力の可能性 ―」

○ 遠藤 謙 氏(株式会社Xiborg 代表取締役)
「義足テクノロジーで広がる可能性 ― 世界最速への挑戦と走りの民主化 ―」

○ 西山 直樹 氏(特定非営利活動法人ハート・オブ・ゴールド 理事/事務局長)
「現場で生まれた変化は、どう広がるのか ― スポーツを通じた実践と継続のプロセス ―」

○ 雨宮 知子 氏(合同会社CHEZA 共同代表)
「スポーツを社会変革のツールとして ― スポーツを通じた子どもの明るい未来へ ―」

○ 糸見 涼介 氏(IOC Young Leader 2023-2026/ヤスールボルケーノラン実行委員会/一般社団法人Tamari Hub 代表理事)
「次世代の担い手が動かす国際交流・協力 ― IOC Young LeaderとJICA海外協力隊の経験から ―」

○ 山口 朝 氏(一般財団法人ASICS Foundation 職員)
「スポーツを“あらゆる人に届く力”へ ― 企業財団の助成から描く支援と連携のかたち ―」

○ 坂口 麻衣 氏(公益財団法人日本ラグビーフットボール協会 普及育成部門 国際協力担当)
「競技団体は国際協力にどう向き合うのか ― ラグビーを通じた次世代人材育成とアジア連携の実践 ―」
<登壇者の声>
○ 今回のカンファレンスでは、さまざまな立場からスポーツ国際協力に関わる方々のお話を伺うことができ、多くの示唆を得ることができました。発表の時間だけでなく、交流の時間も多く設けていただいたことで、登壇者間や参加者の皆様ともお話することができました。このような機会を通じてつながった皆様と、今後新たな連携が生まれていくと嬉しく思います。大変貴重な機会をいただき、ありがとうございました。(雨宮知子/合同会社CHEZA)
○ このような登壇の機会をいただき、大変光栄に思います。私はバヌアツにて現地の方々とともにスポーツイベントを作り上げ、学び合う過程でかけがえのない絆を築いてきました。他の登壇者の方々からも、そのような光景が思い浮かぶようなお話を伺うことができました。また、現地で得た学びを日本での実践に生かすことも、国際協力の価値の一つだと感じています。今後はそうした経験を生かし、部活動の地域展開の分野において、「支える部活動」を通じた地域連携促進「くわなモデル」の推進に取り組んでまいります。スポーツと国際協力の持つ大きな価値を改めて実感する機会となりました。(糸見涼介/IOC Young Leader 2023-2026/ヤスールボルケーノラン実行委員会/一般社団法人Tamari Hub 代表理事)
◆ 閉会挨拶

小室千帆・外務省大臣官房人物交流室室長による閉会挨拶
◆ ネットワーキングの様子
閉会後、実施されたネットワーキングではこの日共有された実践や対話の意義があらためて確認されました。また参加者と登壇者が意見を交わし、相互理解を深める中で、新たなつながりや次のアクションにつながる対話が生まれました。

<参加者の声>
○ さまざまな分野で活動する実践者の話を伺い、スポーツが社会に与える影響の大きさを改めて実感しました。それぞれの現場での工夫や挑戦から、多くの示唆を得ることができました。(スポーツ関連団体)
○とてもパワフルに国際協力の文脈であった”変化”を論理的に、パワフルに言語化されていて、とても感銘を受けました。(民間企業)
○大学院の先輩にあたる方々が登壇されていたこともあり、年齢に関係なく国際開発に積極的に取り組む姿を見て、私自身も積極的に挑戦することの大切さを痛感しました。(大学院生)
SFTでは、これまで積み重ねてきた実践とネットワークを礎に、国内外の多様な関係者とともに今後もスポーツを通じた国際交流・協力を推進してまいります。最後に、本カンファレンスは、登壇者や運営にご協力いただきました皆さまのご協力の下、開催することができました。実施にあたり、登壇者の皆様、参加者の皆様、運営・関係者の皆様に改めてお礼申し上げます。誠にありがとうございました。今後もスポーツ・フォー・トゥモローでは、スポーツを通じた国際交流・協力を推進してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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