すべての走りたいを叶えたい、スポーツ義足の民主化プロジェクト ー 日ASEAN スポーツ協力における優先協力分野の取組の推進 (2024)
■事業内容
タイにて義肢装具士、アスリート・コーチ、現地義足ユーザを対象に3日間、義足で走ることについての研修を実施。内容は、義肢装具士向け講習会、トップアスリート向け強化練習会、義足ユーザ向けランニングクリニックを実施した。参加者はタイ以外のアジア地域からも参加した。
■事業実施経緯
SFTアクション+の「日 ASEAN スポーツ協力における優先協力分野の取組の推進」について実施。昨年度、タイよりトップアスリート・コーチ導者招聘を行った経緯及びマヒドン大学とのコネクションから発展的事業として実施。
■事業目的
ASEAN諸国における義足ランナー普及・育成・強化のための環境づくり
■主な活動領域・事業方法
スポーツの普及
■主な事業方法
セミナー・フォーラム開催
■事業成果
本事業の直接裨益者において、のべ約100名が本研修で学んだ。2次指導により約100名の義肢装具学科学生、および4万人のタイ下肢切断者に間接裨益すると推定。実施したマヒドン大学はタイ唯一の義肢装具士養成校であり、アジア圏で数少ないISPO(世界義肢装具学会)カテゴリーⅠの認定を受けているため、タイだけでなく東南アジアやアジア圏の義肢装具士および義足使用者に影響を与える。
■参加者や協力者の声
「アスリートと一般参加者の姿から、スポーツ義足の目標設定を具体的にイメージできた」(現地学生)
「各国の状況を踏まえた指導法を議論し、自国での実践に活かせる手応えを得た」(トップアスリート)
「女性選手の参加が勇気を与え、周囲とともに走ることで最後までやりきることができ、自信につながった」(現地義足ユーザ)
■課題や教訓
現地医療関係者・学校関係者・各国コーチ・アスリートなど多様なステークホルダーとの日程調整が難しく、非常に内容の濃い密度の高い研修となった。多国籍・多言語環境における専門的なコミュニケーションや、陸上競技場でのインターネット環境の不備が障壁となった。また、日本とは異なる現地環境に対応するため、義各状況について柔軟な判断と環境整備が求められた。
■事業関連WEBサイト
- 実施期間
- 2024年7月19日~2024年12月13日
- 実施エリア
- タイ
- スポーツ種目/プログラム種別
- 短距離走(義足)
- 実施組織
- 株式会社Xiborg・独立行政法人日本スポーツ振興センター・
- 支援先
- マヒドン大学
- 支援対象者数
- タイ:40,212名,日本:50名,ラオス:6名,カンボジア:96名,イラン:3名