ASIAスタディツアー(スポーツマネジメント分野における招聘事業)
【背景・目的】
令和5年9月に開催された『第4回日ASEANスポーツ大臣会合』において、スポーツ分野における日本とASEANの更なる協力の拡大に向けたチェンマイ宣言が採択され、本宣言においては、従来の優先協力分野である4分野(体育教師・指導者の育成、女性スポーツの推進、障害者スポーツの推進、アンチ・ドーピングに関する能力開発)に加えて、スポーツマネジメント分野が追加となった。
それを踏まえ、日本の強みであるスポーツマネジメント分野(スポーツ医・科学等)を生かしたスポーツ国際協力を実施するため、SFTC事務局を務める日本スポーツ振興センター(JSC)のハイパフォーマンススポーツセンター協力のもとに、JSCがアジア諸国におけるスポーツのさらなる発展を目指し、情報共有や連携促進を図るプラットフォームとして設立した国際スポーツ団体である「アジアスポーツ強化拠点連合(ASIA:Association of Sport Institute in Asia)」の加盟組織を対象としたスタディツアー(招聘事業)を実施することとした。
【活動・成果】
本事業においては、令和4年度にSFTC事務局が実施したニーズ・環境調査の結果、及び令和5年度の日ASEAN友好協力50周年、日カンボジア友好70周年記念事業として実施したカンボジア支援事業を踏まえ、カンボジア及びネパールのハイパフォーマンススポーツ関係者を招聘した。
両国のハイパフォーマンススポーツを中心としたスポーツマネジメント分野における現状や課題等に基づき、JSCハイパフォーマンススポーツセンターの各専門分野における職員・研究員より、スポーツ医・科学、アスリートパスウェイ等に関する事業や研究等について情報提供するとともに、国立スポーツ科学センター及び味の素ナショナルトレーニングセンターを視察。
本スタディツアーを通して、ASEAN 諸国をはじめとしたアジアのハイパフォーマンススポーツの発展に係る組織能力の強化及び課題解決に関する日本の知識・情報の提供を行うとともに、東京2020大会に向けて培われた知見をレガシーとして還元し、関係者の能力開発及び組織能力強化等に貢献した。