アジア越境チャレンジプログラム
【概要】
「アジア越境チャレンジプログラム」は、変化の多い21世紀を生き抜く上で、心身ともに健康で、他者の価値観にリスペクトと許容を持ち、自立越境型人材(X-Border Persons)として活躍するための人材としての土台を築き、フィールドワーク型のインターンシップによりグローバルな環境で臨機応変に活躍のできる人材へ成長を目指すプログラムである。今回、日本人学生6名とタイ人学生6名が、令和6年2月4日から2月9日までタイ・バンコクにおいて実施されたプログラムに参加した。
これからのタイサッカーのビジネス戦略、マネジメント戦略を題材とし、フィールドワーク型のミッションを通じて、結果として、考察力、提案力を磨き、行動に対して自信を持てるようになったと全員の参加者が回答した。
与えられた4つのミッションでは、全てのミッションで合格とはならなかったものの、グローバルマインドセットの7つの要素、1.自ら考えて行動する主体性、2.突破力・実行力、3.語学力に依存しないコミュニケーション力、4.あらゆる状況に対応できる力、5.パッションを持って巻き込む力、6.くよくよしないメンタルタフネス、7.どこでもやっていける自信・意欲、へのプログラム実施前後の参加者本人による前後比較(10段階評価)結果から、全員の参加者からポジティブな行動変容が観測された。
【事業目的】
日本では大学生をはじめとした若者の海外への留学者数がコロナ禍を経て急減しているが、ビジネスのグローバル化が進む中、世界で活躍するためのグローバルマインドセットを備えた若者の育成は急務となっている。一方でタイでは現地人が日本人と接触するプログラムが少なく、サッカー、Jリーグをはじめとした日本の先進的なスポーツマネジメントを学ぶ機会がない。アジア越境チャレンジプログラムでは日本人とタイ人の合同チームによるフィールドワーク型のインターンシップで必要な知識および技能を習得することを目的とした。
【活動・事業内容】
- 1日目、2月4日(日):日本学生タイ入国、タイ人学生による歓迎会
- 2日目、2月5日(月):文化交流、各言語での自己紹介
- 3日目、2月6日(火):タイのスポーツにおける人気度調査(50名以上のヒアリング)
- 4日目、2月7日(水):タイ現地企業からの課題に対して解決案を提案(10名以上のヒアリング)
- 5日目、2月8日(木):タイ現地企業からの課題に対して解決案を提案(10名以上のヒアリング)
- 6日目、2月9日(金):これまでの経験を基にタイサッカー発展に向けてのビジネス戦略プレゼン作成、発表(10名以上のヒアリング、SGDs要素含む)
- (7日目、2月10日(土):日本人学生帰国 )
【成果】
〇 日本人学生6名、タイ人学生6名が令和6年2月4日から2月9日までタイ・バンコクにおいて開催されたプログラムに参加した。
〇 参加者全員(日本人学生6名、タイ人学生6名)のグローバルマインドセット7要素の前後比較・10段階評価結果から、全員の参加者からポジティブな行動変容が観測された。とくに、日本人学生の場合、「7.どこでもやっていける自信・意欲」の改善幅が大きかった。参加者が臆することなくグローバルな環境にチャレンジできるマインドを得た証左と考えられる。
【参考URL】
「アフターコロナ時代のアジア越境チャレンジプログラム」50文字で世界への扉を開こう!無償参加枠及び一般募集開始のお知らせ | 鎌倉インターナショナルFC (kamakura-inter.com)
HP:https://kamakura-inter.com/
参加学生の参加者日報より一部抜粋
参加者からのコメント :
○ 見知らぬ土地、知らない人、伝わらない言葉という中でも工夫を加えた表現で、どんな国でもやっていける気がしてきた。 ○ 言語の壁、自分が相手にうまく伝えることができない悔しさを途中感じたが、できないことだけに集中するのではなく、自分たちの目的やどうすれば良いのかなど考え方を変え状況に合わせることができた。 ○ タイと日本、お互いに異なる国で言葉ではわかり合えないこともあったがボディーランゲージなどを通じて気持ちを共有することができた。