カンボジア国 小学校から高等学校まで一貫した高い質で学ぶ「Physical Education for All」プロジェクト (2021)

カンボジア国 小学校から高等学校まで一貫した高い質で学ぶ「Physical Education for All」プロジェクト (2021)1
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カンボジア国 小学校から高等学校まで一貫した高い質で学ぶ「Physical Education for All」プロジェクト (2021)3

■事業内容

対象3都・州に対して、教育省の担当局学校体育スポーツ局及び国立体育・スポーツ研究所の担当官を3チームに分ける。それぞれのチームには、HGのスタッフが1人ずつ配属し、それぞれのチームの取りまとめを行う。それぞれのチームで情報が共有できるよう、定期的な会議を設けることとし、各都・州の連携を図っていく。それぞれのチームでは、教育省担当官、州・郡教育局、モデル校等が中心となり、各都・州での普及計画を策定し、実践していく。

■事業実施経緯

カンボジアでは、1975年から1979年まで続いたポルポト政権後、簡単な徒手体操やサッカーやバレーボール等の簡単なスポーツしか教えていなかった体育科教育だが、2006年以降、JICA草の根技術協力事業等により、小学校体育科学習指導要領、指導書、中学校の学習指導要領、指導書、高校の学習指導要領が作成された。現在は、体育科教員の養成機関である国立体育・スポーツ研究所を2年制から4年制のプログラムに底上げするプロジェクトも実施している。そんな中、今まで築き上げてきた小・中・高・大を一括し、一貫性の取れた体育科教育を教えるモデルを構築し、カンボジアの全国の小・中・高で質の高い体育授業が実施され、子供たちが体育を通じて「知識・技能・態度」を身につけられるようになることが期待されている。

■事業目的

対象3都・州(プノンペン都、バッタンバン州、スヴァリエン州)の小・中・高等学校において、教育・青年・スポーツ省、各都・州・郡教育局監督の下、学習指導要領及び指導書の内容に沿った新しい体育が実施されている。

■主な活動領域

体育科教育

■主な事業方法

人材育成

■事業成果

1. 各都・州・郡の新しい体育普及計画が策定され、各都・州・郡の教育局により、普及計画に沿った体育普及のマネジメント(ワークショップ、モニタリング、報告書作成・提出)が行われている。また、普及計画の実施進捗がDPESS及びNIPESにより確認されている。
2. 各都・州において、普及計画に沿って新しい体育が普及できるための人材が育成される。
3. 各都・州において、新しい体育が普及できるためのコンテンツが開発され、対象都・州の教員に活用されている。

■参加者や協力者の声

「ワークショップに参加することで年間計画、指導案の作成方法等の新しい知識を得ることができ、新しい体育を教えることで、生徒が以前に比べて賢くなった」(バッタンバン州バダック小学校、プレアップ・ヴァンター先生)

■課題や教訓

ワークショップを通して、カンボジアにおける体育科教育の基本的な情報を学校の教員らと共有している。ただ、実際の学校では体育を指導するイメージを持てない教員もいる。教育局や各都・州・郡の教育局と連携しながら、カンボジアにおける一層の体育普及を図っていきたい。

■事業関連WEBサイト

https://www.facebook.com/share/p/2zXtAkBQUGT1E5LA/

https://www.facebook.com/share/p/h7zTZJsSaxRaEndw/

実施期間
2021年2月1日~2025年1月31日
実施エリア
カンボジア王国
スポーツ種目/プログラム種別
体育種目
実施組織
特定非営利活動法人 ハート・オブ・ゴールド
協同組織
独立行政法人国際協力機構
支援対象者数
カンボジア:137,268名
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