スポーツ活動でのセーフガーディング普及に向けた海外視察及びワークショップの開発・実施 (2024)
■事業内容
世界でもセーフガーディングの取り組みが進んでいるイギリスと、最近法律が変わりセーフガーディングの仕組みづくりが動き出したスペインに足を運び、国内でのセーフガーディング普及に向けた海外視察を行い、海外の知見をより多く取り入れた新たなワークショップを開発・実施した。
■事業実施経緯
2022年より国内のスポーツ団体へ向けたセーフガーディング研修などを開催しており、今後、既存の活動をよりアップデートし日本国内外でのセーフガーディングの取り組みを活性化させていくため。
■事業目的
子どものセーフガーディングにおいて先進的な取り組みが行われているイギリスとスペインのスポーツ団体・活動を訪問し、その知見を得ることで国内でのセーフガーディング普及活動(指導者やスポーツ団体に対する研修やワークショップ)などに活かし、日本国内外のあらゆるスポーツ活動において「セーフガーディング」の視点が取り入れられるようセーフガーディングを普及し、子どもに対する虐待や不適切な関わりが起きない安心・安全なスポーツ環境を実現すること。
■主な活動領域
セーフガーディング
■主な事業方法
海外視察およびワークショップの開催
■事業成果
本事業を通じて実施したセーフガーディング研修は、参加者一人ひとりにとって、子どもや若者が安心・安全にスポーツに取り組める環境をつくるための基礎的な知識と実践的な視点を身につける機会となった。また、同時に、団体としての知見の深化と今後の発展に向けた大きな一歩にもつながる成果が得られた。
■参加者や協力者の声
(研修参加者の声)
 ・セーフガーディングについて基礎から学ぶことができたとともに、事例でのGWを通してより理解を深めることができた。また、他の参加者さんと考えを共有することで、自分の経験や知識だけでは気づかない面にも気づくことができた。
 ・セーフガーディングに関する基本的な知識に加えて、その成り立ちと推移、事例に対する「セーフガーディング的な考え方や視点の置き方」などを学ぶことができた。
 ・セーフガーディング基礎知識からケーススタディ、海外事例と幅広い内容で学びが多かったです。子供たちの安心・安全を担保していくためには如何にすべきか、何を理解すべきか。その入り口に立つことができました。理解を更に深めたい気持ちになりました。
 ・初学者でも系統立っていて論理的ですごく分かりやすかった。独学ではきっと理解できない様々な立場、観点からの話が聞けて、包括的に理解ができました。
 ・指導者のみならず、子どもたちや保護者も含めて、セーフガーディングの概念がまずは広がっていくことが大事だなと思ったとともに、私自身もまわりの人に伝えていきたいと思います。
■課題や教訓
セーフガーディングがどのように制度化され、現場の活動まで落とし込まれているのかを多角的に学ぶことができ、中央競技団体が取り組むこと、組織が取り組むこと、個人が取り組むことが明確化したが、日本の文化に即した文脈でどのようにセーフガーディングに取り組む仲間を増やしていくかが今後の課題となる。
■事業関連WEBサイト
- 実施期間
 - 2024年10月23日~2025年2月24日
 - 実施エリア
 - イギリス・ロンドン、スペイン・バルセロナ、日本・千葉県
 - スポーツ種目/プログラム種別
 - サッカー
 - 実施組織
 - 一般社団法人S.C.P. Japan
 - 協同組織
 - 支援:SFTC会員等事業支援プログラム「SFTアクション+(プラス)」
 - 支援対象者数
 - 日本:15名 イギリス:4名 スペイン:41名
 



