キベラA-GOALリーグ (2024)
■事業内容
ケニアにあるアフリカ最大のスラム「キベラスラム」で年間を通したユースサッカーリーグの運営と食料支援を実施。ストリートチルドレンで結成されるチームを含めて、U-9、U-11、U-13、U-15、女子の5つのカテゴリーで、118チーム、1600人以上の子どもたちがリーグ戦に出場。2024年12月には13歳以下の選抜チームを結成し、タンザニア遠征を行った。女子プレーヤーには、生理用品を提供。また、キベラスラムで災害(洪水や大火事など)が発生した際には、キベラA-GOALリーグのネットワークを活かした、緊急支援(食料・日用品提供)を行っている。
■事業実施経緯
A-GOALでは2020年にCovid-19の影響で失業者が拡大するケニアをはじめとしたアフリカ諸国で、現地のサッカークラブをハブにした食料支援を1万人以上に実施。Covid-19の影響が落ち着いた後も、貧困により毎日の食事に困っていたり、貧しさゆえに非行やドラッグに走る子どもたちがスラムには多いことから、サッカーで「子どもたちが夢を追いかけられる環境」を作りたいというケニアの元プロサッカー選手の想いに共感し、リーグの運営サポートを開始。
■事業目的
貧困ゆえに子どもたちが夢を諦めてしまう環境をサッカーを通して改善する
■主な活動領域
スポーツを通じた貧困対策
■主な事業方法
イベント・大会開催支援
■事業成果
・1600人の子どもたちにサッカーに熱中できる環境と食事(年間合計43000食)を提供
・4名の子どもたちがスポーツ推薦により奨学金を得て、学校に進学
・ケニアやナイロビから出たことがない子どもたち25名がタンザニアに遠征
・複数の子どもがサッカーアカデミーにスカウトされ、2名がケニアの年代別代表チームに選出される
・リーグに参加する子どもたちの非行防止・規律向上(保護者や地域の学校からの評価)
・洪水や大火事の発生時に助け合えるコミュニティの結成
・プロジェクト運営や現地視察のために、キベラA-GOALリーグを訪れる日本人の増加(ケニアと日本の橋渡し)
■参加者や協力者の声
「タンザニア遠征に参加した 25 人のキベラスラム出身の子どもたちは、人生で初めて苦労なくご飯を食べ、チャイを飲み、温かいシャワーを浴びた。子どもたちは人生には違う面があることを知り、またそれは努力をし、チャレンジすれば変わることを知った。家族
をスラムの外に連れ出すことすらできると知った。」(リーグオーガナイザー)
「リーグに参加する子どもたちは、主体的で責任感がある。集中力も上がり学校の成績も良くなった。私は今、他の子どもたちにもA-GOALリーグに参加するよう話している」(キベラスラムにあるコミュニティスクールの教師)
■課題や教訓
継続してリーグを運営していくことが重要。そのためには、資金面を含めて安定的な基盤をつくる必要がある。
■事業関連WEBサイト
朝日新聞 with Planet 「いつかロナルド選手のように ケニアのスラム街、サッカーに賭ける夢」
https://www.asahi.com/withplanet/article/15566902
- 実施期間
- 2024年2月24日~2024年12月17日
- 実施エリア
- ケニア・キベラスラム(ナイロビ)、タンザニア・アルーシャ
- スポーツ種目/プログラム種別
- サッカー
- 実施組織
- 一般社団法人A-GOAL
- 協同組織
- Agape Hope for Kibera、キッコーマン株式会社、株式会社平八、SARAYA株式会社、丸山製茶株式会社、WITH JOY、株式会社クロストレード
- 支援対象者数
- ケニア・ナイロビ:2,785名



