スポーツ国際展開基盤形成事業 (2024)
■事業内容
ASEAN諸国における体育教員の人材育成に資する事業の実施及び障がい者スポーツの発展に資する支援の実施を通した、体育教師教育並びに障がい者スポーツの促進に向けたASEANの専門職学習集団(Professional Learning Community:PLC)の形成。
■事業実施経緯
スポーツ庁のスポーツ国際展開基盤形成事業の一つであるスポーツ国際政策推進基盤の形成に位置づけられる政府間会合の開催・合意事項の履行に関わる事業として実施。
■事業目的
ASEAN諸国における体育教師教育並びに障がい者スポーツの促進
■主な活動領域
体育科教育
■主な事業方法
人材育成
■事業成果
9月にマレーシアにおいて開催されたアセアン体育・スポーツ学会において本プロジェクトの成果を発表した。その成果は、Asian Journal of University Educationに掲載された。また、ラオスの中学校体育教師が抱える困難に関してCURRICULUM STUDIES IN HEALTH AND PHYSICAL EDUCATIONに掲載された。加えて、1月にはラオスにおいて障害者スポーツに関する調査を実施した。さらに10月にベトナムで開催された第16回ASEANスポーツ高級実務者会議(SOMS16)においてプロジェクトの成果並びに進捗過程を専門職学習集団(PLC)の形成過程として紹介した。また、11月にオンラインでの体育教師教育に関するワークショップを開催し、その結果を踏まえ2月にベトナムにおいて体育教師教育並びに障害者スポーツに関する対面式ワークショップを開催した。
■参加者や協力者の声
対面式ワークショップに参加者は、ワークショップに対して積極的に参加し、自身の取り組みが職場にも肯定的に評価されていること、提示された情報は自身の取り組みに対して有益な示唆を与えてくれていると自己評価していた。
■課題や教訓
体育教師教育に関するアセアンスタンダード作成に関しては、スタンダードの概念整理を進めることが必要であると感じた。そのため、令和7年痔に関しては各国でのスタンダード案の検討状況を踏まえて、その必要性と内容に関する合計性が必要になると考えられる。また、障害者スポーツに関しては、カンボジア、ラオスでの調査結果を踏まえたアクションプランの作成を試みた。このアクションプランの精査が令和7年度の課題として残された。
■事業関連WEBサイト
- 実施期間
- 2024年4月1日~2025年3月31日
- 実施エリア
- ASEAN11ヵ国
- 実施組織
- 日本体育大学
- 支援対象者数
- ブルネイ:3,279名 カンボジア:445名 インドネシア:45,541名 ラオス:52名 マレーシア:6,902名 ミャンマー:662名 フィリピン:2名 シンガポール:331名 タイ:4名 ベトナム:1,017名 全世界:1,961名


