カンボジアの知的障がい者と児童養護施設の児童とサッカーを楽しもう!
2016年9月、11月、2017年3月に、プノンペン市内を拠点とする障害者施設(PACHID、Hands of Hope Community、PPCIL等)を利用する障害者、および児童養護施設(UNACAS等)の児童を対象にサッカースクールを行いました。
サッカースクールの運営は、現地指導者に依頼し、NPO法人の職員である理学療法士・作業療法士がサポーターとして、コーチの指導の支援および怪我等への対処を行いました。
サッカースクールは、指導者が現地の子供に対して進めやす形で進行するよう依頼・実施しました。
カンボジアでは障害を持つ方々は前世の行いが悪かったと信じられており、障がい者が社会参加するには抵抗が大きく、困難を伴っています。また、内戦やHIVのために、児童養護施設に暮らす児童が多い状況です。
カンボジアの学校教育において、芸術やスポーツの取り組みは非常に少なく、スポーツに触れる機会やスポーツを通して他者とつながる機会が少ない状況です。
スポーツは、児童の成長や他者との関係つくりに効果があると言われており、スポーツを通して社会参加する機会を創りました。
日本の団体の支援により、障がいを持つ方々がスポーツをすることにより、障害を持つ方々はスポーツができること、社会に参加することの意味をカンボジアに居住する方々にアピールすることができたと思われます。
カンボジアのプノンペン市内その周辺に居住する障害を持つ方々が、スポーツする機会にふれ、これまでに体験できていない活動を体験できたと思われます。さらに、スポーツする場所への移動、活動を通して、社会参加する機会を提供できました。
カンボジア国内の児童養護施設に入所する児童は、学校教育でも行われることが少ないスポーツ活動に参加することで、自身や他者との違いや他者との協業することをサッカーと言う身体活動を通じて、認識する機会創りになりました。障害を持つ方々と同様で、学校及び施設外の場所に出掛け活動することは、施設に入所する児童にとって、社会参加できる範囲を拡大することができたと感じています。
活動レポート英語版はこちら↓から閲覧できます。
現地関係者からのコメント :
障がい者施設職員、児童養護施設の職員は、サッカースクールに参加する施設利用者の姿をみて、施設職員の誇りを感じている発言が多く聞かれた。加えて、参加する施設利用者等はサッカースクールを継続して行ってほしいとの発言が、多く聞かれた。
障がい者および児童養護施設の児童を対象に、サッカースクールを開催するサッカースクールの運営会社およびサッカースクールのコーチは、「障害を持つ方々への支援する機会であり、サッカースクールのコーチング技術の向上に寄与できたと思う」と話した
- 実施期間
- 2016年9月~2017年3月
- 実施エリア
- カンボジアン・プノンペンおよびその近隣
- スポーツ種目/プログラム種別
- サッカー
- 実施組織
- NPO法人 障がい者スポーツ Friendly Action
- 支援対象者数
- 120人